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7月, 2025の投稿を表示しています

▶二度目の風邪

  7月24日、木曜日はハードカバーの本がブックオフでは半額になるので良く本棚を覗いている。本庶佑(ほんじょたすく)さんの「いのちとは何か」という本を買った。ノーベル賞をもらう前に出された本で、その後に増刷されたものだ。たまに、このような掘り出し物が見つかることがある。街の書店では決して出会えなかった本だ。 家に帰って喉に違和感を覚えた。少しヒリヒリする。ブックオフでうつったかな、と思ったが、潜伏期間をかんがえると考えにくい。これから一週間以内に法事などのイベントが立て続けにあるので早く治さなければならない。 家の近くの耳鼻科に行って薬をもらったが、日増しに喉の痛みが増してくる。熱もあるようだ。仕方なく、少し遠いが本命の病院に行くことにした。 マイナ保険証を顔認証で入力して診断を受けた。喉がかなり腫れているということで薬をたくさんもらった。調剤薬局に行くと、ここでもマイナ保険証の顔認証だ。病院でやったので、もう良いのではないかと思ったが、操作が簡単なので言われた通りにした。顔認証は、精度も上がってかなり受け入れられているようだ。80歳を超したようなお年寄りも普通に使っていた。これがなかったらマイナンバーはこんなに普及しなかったのかもしれない。 。 薬をもらうために薬剤師の説明を受けた。その時、あなたは高血圧で薬を飲んでいますね、と言われた。お薬手帳を作っていないのに何でそれを知っているのか疑問に思った。聞いてみたら、マイナ保険証で確認したということだった。マイナ保険証の装置を使っている病院がデータを入力していればこのような情報が共有できるのだという。これがあるのなら、お薬手帳なんていらないのではないですか、というと笑っていた。 今まで、マイナンバーカードの恩恵を受けたことはなかったが、今回、初めてその便利さを知った。情報化社会と言われだしてだいぶ経つが、こういうことなのかと思った。情報が共有されるということは確かに便利だが、ブライべーとが丸裸にされているように感じた。 「イオンの地下の食品売り場で一番搾りを2缶買いましたね。つまみを買い忘れているようなので、あなたが好きな、特売のイカの一夜干しを買ったらどうでしょう」と受付の顔認証機能付きのロボットに言われるような世の中になるのかもしれない。何も言わなくても相手が自分のことを何でも知っている世界。確かに便利そ...

20250710 樹木葬

  お好みの散歩コースに白山道の東光禅寺がある。小さな庭だが四季折々の木々が目を楽しませてくれる。住職とのちょっとした会話も楽しい。初老の品の良い女性がお墓の花に水をやっていたので、暑いですね、と言うと、逆に、昨日も来られていましたね、と話しかけられた。樹木葬の墓地を買ったのだと言う。こんなに良いお墓なら、主人にも亡くなる前に話しておけばよかったと言われていた。その女性も住職のお人柄にひかれてここに通っているらしい。先日、住職にお寺の存在意義は何ですか、とお聞きしたら、お寺は地域のランドマークだと言われた。地域にとっては無くてはならないものということだ。 お寺を出てさらに白山道を歩くと右の階段を上ったところに白山神社がある。無人の小さな神社だが境内の日蔭にベンチが置いてあるので、そこでしばし休んで本を読むことにしている。 今日は「承元の法難」について読んだ。法然上人や親鸞聖人が後鳥羽上皇の逆鱗に触れて島流しに遭ったという事件だ。後鳥羽上皇は新古今和歌集の編纂などで有名だが、自分の意見に従わないものは排除するという性格の人だったらしい。関白だった九条兼実は罷免され、娘の任子(にんし)と共に法然上人のもと走り救いを求めた。自分の元部下だったものを法然上人が引き抜いたように捉えたらしい。でも、この事件がなければ、親鸞聖人が上越や関東で布教することができなかったかもしれず、歴史が変わっていた可能性もある。

20250709 優先順位と暑さ

 暑い日が続いている。サンデー毎日になるとダラダラと過ごしやすいが、自然に優先順位を決めていて、結局、やりたくないことは後回しになる。時間があってもやりたくないことはやらない。逆に、どうしてもやりたいことは時間のあるなしに関係なくやっている。まあ、これが自然な生き方なのかもしれない。 道で人に会っても、暑いという話題しか出てこない。クーラーがなければ生きていけない世の中になった。昔、手塚治虫の漫画に未来図のようなものが描かれていて、人間は、外を歩けないで、ガラスに覆われた建物の中でしか生きられなくなっていた。今は、それに近くなっていると思った。根本的に考え方を変えないとこの傾向はずっと続いて、こんな生活は、いつかは破綻するように思える。