7月24日、木曜日はハードカバーの本がブックオフでは半額になるので良く本棚を覗いている。本庶佑(ほんじょたすく)さんの「いのちとは何か」という本を買った。ノーベル賞をもらう前に出された本で、その後に増刷されたものだ。たまに、このような掘り出し物が見つかることがある。街の書店では決して出会えなかった本だ。 家に帰って喉に違和感を覚えた。少しヒリヒリする。ブックオフでうつったかな、と思ったが、潜伏期間をかんがえると考えにくい。これから一週間以内に法事などのイベントが立て続けにあるので早く治さなければならない。 家の近くの耳鼻科に行って薬をもらったが、日増しに喉の痛みが増してくる。熱もあるようだ。仕方なく、少し遠いが本命の病院に行くことにした。 マイナ保険証を顔認証で入力して診断を受けた。喉がかなり腫れているということで薬をたくさんもらった。調剤薬局に行くと、ここでもマイナ保険証の顔認証だ。病院でやったので、もう良いのではないかと思ったが、操作が簡単なので言われた通りにした。顔認証は、精度も上がってかなり受け入れられているようだ。80歳を超したようなお年寄りも普通に使っていた。これがなかったらマイナンバーはこんなに普及しなかったのかもしれない。 。 薬をもらうために薬剤師の説明を受けた。その時、あなたは高血圧で薬を飲んでいますね、と言われた。お薬手帳を作っていないのに何でそれを知っているのか疑問に思った。聞いてみたら、マイナ保険証で確認したということだった。マイナ保険証の装置を使っている病院がデータを入力していればこのような情報が共有できるのだという。これがあるのなら、お薬手帳なんていらないのではないですか、というと笑っていた。 今まで、マイナンバーカードの恩恵を受けたことはなかったが、今回、初めてその便利さを知った。情報化社会と言われだしてだいぶ経つが、こういうことなのかと思った。情報が共有されるということは確かに便利だが、ブライべーとが丸裸にされているように感じた。 「イオンの地下の食品売り場で一番搾りを2缶買いましたね。つまみを買い忘れているようなので、あなたが好きな、特売のイカの一夜干しを買ったらどうでしょう」と受付の顔認証機能付きのロボットに言われるような世の中になるのかもしれない。何も言わなくても相手が自分のことを何でも知っている世界。確かに便利そ...