今日(4月24日)の日曜美術館は「ウクライナ激動の歴史 謎の遊牧民族 黄金の至宝 中世の華麗な大聖堂 ▽民族が重なり生まれた文化の記憶をたどる」という、いつもとは趣が異なる内容でした。芸術を愛する人は、暴力で物事を解決しようとはしない、文字なり絵画や彫刻なりで語り合うものだ。また、ロシアの芸術家に洗脳から目を覚ませ、ということも訴えていました。最後に、ユネスコ憲章の前文の紹介がありました。 戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。 That since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that the defences of peace must be constructed. https://www.unesco.or.jp/hiroshima/text/UNESCO%20Constitution.pdf たいへん良い番組でした。芸術の使命とは何かがよく分かる番組でした。この番組を作ったNHKのスタッフのみなさんに感謝します。
散歩していると、道を掃除している人に良く会う。例外なく高齢者である。秋の落ち葉の頃、春の桜が終わった頃に道が葉っぱや花びらで散らかされる。掃除をしている人は、年期が入っているので無駄なくさっさとチリトリに入れていく。「風が吹いてきて、掃いてもきりがないですね」と言うとみな同意する。 こんな時に「掃くほどに 風がもてくる 落ち葉かな」という句が脳裏をかすめていた。確か良寛だったかなと思っていた。掃いても掃いてもイヤだなと思っていた。ある時、その句を調べてみると確かに良寛だが全く違うものだったことを知り赤面した。 「炊くほどは 風がもてくる 落ち葉かな」 風が吹くたびに運んでくれる落ち葉で十分間に合う。 だから私にとっては、この山中での暮らしは物に乏しくとも満ち足りているんだよ。という意味だった。これを知って少しは落ち葉掃除も嫌でなくなった。